お気に入りの1冊を片手に美味しいものを探す旅に出かけよう。

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一足早くステーキ・レボリューションをご覧になった、はあちゅうさんが「私もこんな旅してみたいなぁ」とTwitterでつぶやいていらっしゃいました。シンプルに美味しいものを求めて世界中をめぐる旅、憧れますね。あなただったらどんな美味しいものを求めて旅にでますか?
そんなグルメな旅に出かけてみたいあなたの、参考になるようなおススメの料理関連本をご紹介します。お気に入りの1冊を片手に旅に出かけましょう。

まずは『ステーキ・レボリューション』の本作にも登場するマークシャッカーのこの一冊「ステーキ!世界一の牛肉を探す旅」です。旅と食をメインに活躍するコラムニストが、食欲と好奇心のおもむくままに、とびきり美味しいステーキを探求するユニークな紀行文です。

映画を見た後にあわせて読むと、より立体的にステーキの世界を楽しみことができ、ちょっとしたステーキの専門家になれます。ステーキの味をワインのように細かく表現するためのスコアのサンプルが掲載されているので、ステーキ旅に出たい人はぜひ活用してください。

お肉繋がりでもう一冊。「イベリコ豚を買いに」です。多くのノンフィクションを世に出してきた著者が、スペインで知られざるイベリコ豚の生態、そして食肉流通事情を解き明かしていく內容です。「本当にどんぐりを食べているのか?」「イベリコという町はどこにあるのか?」「安売りセール肉は本物か?」など、素朴な疑問からスタートして徐々に明らかになっていく事実は驚きの連続です。生ハムが好きな人におススメの著書です。

次に紹介するのは「パリでメシを食う。」です。パリのレストラン本かと思いきや內容は、パリにいつのまにか住み着いた日本人10人のルポタージュです。3つ星レストランの料理人、漫画喫茶店主、絵描き、花屋、ヨーヨーを操る大道芸人などが登場します。パリの様々な地区の景色や、そこに行き交う人々、カフェやレストランの香りを感じられる作品です。本書に登場する『アストランス』は、パリにある三ツ星レストランの中で最も予約の取りにくいお店のようですが、是非一度は訪れてみたい場所です。

パリまで行ったらもう少し足をのばして電車で約45分、シャンパーニュの故郷に訪れてみるのはいかがですか。「シャンパーニュ・ガイド 本場を味わい尽くすメゾンと食を巡る旅」、日本でも人気の生産者から知る人ぞ知るレコルタン・マニピュランまでワイン・インポーターの著者が取材した31の主要メゾンを紹介しています。シャンパーニュといっしょに味わいたい絶品レストランや、街の見どころ、憧れのシャトーホテルなども。メゾンごとに丁寧な取材していて、写真を眺めているだけでも楽しめます。

美食の街といえばスペインは外せませんね。「人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか―― スペイン サン・セバスチャンの奇跡」。スペイン・バスク地方にある人口18万人の小さな街、サン・セバスチャン。いま、ここは世界中から美味しいものを求めて人が集まる「美食世界一の街」として知られています。美食の町として成功し、なぜ世界中から観光客を集めることができるのか、その理由について本書で学び、実際に自分の目でそれを確かめてみてはいかがでしょうか。

続いては、《料理をつくらない料理人》村上龍の小説です。吉本隆明が村上龍の最高傑作と絶賛した「村上龍 料理小説集」という32の掌編小説集。ニューヨークやマルセイユ、コート・ダジュールなどの極上のレストランが登場します。食事をするという行為をここまで官能的に描ける人は他にいないでしょう。マルセイユのフォンフォンというブイヤベース発祥のお店が登場しています。ここのブイヤベースが非常に象徴的な使われ方をしていて、いつか実際に食べてみたいと強く感じました。

次はアジアからの一冊、「インドでレシピを聞いてきた!」です。インドのエネルギッシュな屋台ごはんのレシピや、お店を取材して写真と共に紹介している著書です。カレーだけではなく、スープからサラダ、メインデッシュ、ドリンクまで紹介されています。インドの街の喧騒と強烈な香りが漂ってきそうな一冊で、徐々に紹介されている屋台をまわっているような気分になります。料理と共に掲載されているコラムがリアルで面白いです。

次は辛い一冊、「辣の道: トウガラシ2500キロの旅」です。食を愛する中国人は、舌に痛みを感じるほどの刺激と辛さを「辣(ラー)」と呼んで大切にしているそうです。そんな唐辛子が伝来したルートは、中国海岸部から長江をさかのぼり、湖南省、重慶、貴州省、四川省と総延長2500キロに及びます。400年前、南米から中国に渡来して各地に伝わったトウガラシは地域にいかに定着し、暮らしをどう変えたのか、四川省からのルートを追って大陸2500キロを取材した紀行文。「辣(ラー)」を追い求める旅は、強靭な胃袋を持っていないと大変そうです。

ラストは「世界の食を愉しむ BEST500 (コンパクト版)」です。人気の「一生に一度だけの旅」シリーズ第3弾で 旅とグルメを結びつける一冊の決定版です。「ナショナル ジオグラフィック トラベラー」の製作した図鑑なので、世界各国の名物料理が綺麗な写真とともに掲載されています。活気あふれる露天市場や3つ星レストラン、農家の台所、古風な宿屋、見事なぶどう畑、熟練の技を継ぐ醸造所、色も香りもさまざまな香辛料などが数多く掲載されています。この中からきっと旅に出たくなる食のテーマを見つけることができると思います。

いかがでしたでしょうか。気になる本はありましたか。

実は我々もステーキ・レボリューションを観てお腹が空いた人のために「EBISU STEAK MAP」を作成しました。

是非このステーキマップを片手に恵比寿の肉料理を堪能してください!
公開劇場のYEBISU GARDEN CINEMAやご協力いただいたお店に設置されております。

それでは今夜もステーキな一日を!